玄関を入ると正面右手にある中庭から明るい日が射し込むAさん宅。以前の家では人目が気になり、日中はずっとカーテンを閉めて暮らしていたそう。そのため、家を新築することが決まったときに、奥さんは中庭をつくることを強く希望しました。
一戸建てがほしいと考えていた奥さん主導で始まった家づくり。数社のビルダーを巡るうちにAさんもその気になってきたと笑います。USAMI HOMEを含め、木材を使用した家づくりが気に入った3社で迷っていたそう。家づくりは一生に一度の高い買い物。そのためAさんご夫妻は、最終的に「人」だと考え、同じ子育て世代で、SNSでの情報収集にも積極的な中村さんにお任せしたい、と同社との家づくりを決めました。
奥さんには効率よく家事が行える動線を実現したいという希望もありました。その要望に応えて中村さんが提案したのは、ファミリークローゼット、ユーティリティ、中庭をつなぐプランです。ユーティリティでは洗濯した衣類をその場で干すことができ、中庭に続くドアを開ければ風も入ります。乾いたものはハンガーにかけたままファミリークローゼットへ。家事の中で洗濯物を畳むのが苦手という奥さんにとっては、心身ともに負担が軽くなる動線になりました。
念願の中庭を設けたことで、Aさん宅は上から見ると逆コの字型になっています。しかし、中庭のウッドデッキを室内の床とほぼ同じ高さにし、色味も室内の床材に寄せることで、中庭が室内空間の延長になり、四角い家のような印象を受けます。奥さんのお気に入りはもちろんこの中庭のウッドデッキ。人目を気にせずここでゆっくり過ごすことができます。この中庭の横のリビングで家族が集まる時間も以前よりも増えたと感じているそう。
当初、持ち家に興味がなかったというAさん。実はこれまで30回ほど引っ越し、5年以上同じ家に暮らしたことがないそう。自分たちの望みを盛り込んだ家が完成し、「『ホーム』ができた」と嬉しそうに語ってくれました。